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現代人の女子力は低下している?
芸能界だけでなく、ハイブランドのファッションショーでも「ジェンダーレスファッション」が登場して、スカートは女子のものではなくなってきているほど。
これまでのジェンダーにとらわれない、多様な生き方がますます広がっているようです。
ファッションや趣味嗜好だけではなく、仕事と家庭生活といった基本的なライフスタイルも多様化し、女性が社会で活躍しています。国からも「女性活躍推進法」が打ち出されていますね。
一方、仕事をする上では女性が活躍する場面が多くなるほど「まだまだ誰もが活躍できるというわけではない」ということを実感することが多いのではないでしょうか。
たとえば男性と同様にバリバリに働きキャリアを積んではいたものの、結婚をして妊娠を望んでもなかなか子どもができないと悩み、これまでの働き方やライフスタイルを見直す人もいます。
また、育児休暇から無事に元の職場に復帰し、これまでと同じ量の仕事をこなそうと思っても、残業はできずに持ち帰りの仕事が増え、子どもを寝かしつけた後に夜な夜な仕事をして体調をくずしてしまうといったケースもあります。
もちろん子育て、家事、仕事と、効率よくこなしている人もいますが、だれもがバリキャリママになれるわけではありません。女性も、男性と肩を並べて働けることは素晴らしいことですが、いろんな場でジェンダーレスになったとしても、完全にボーダーがなくなることはないのかもしれません。
最初に説明した、生物学的な性としての「女」であることを無視することはできないからです。
もしもそれを無視した生活を続けようとすれば、身体からは何かしらのサインを出してくるでしょう。
女性の性周期など、女性特有で繊細な身体機能がダメージを受けてしまうという点で、活躍することが期待される現代人は女子力低下の危機と隣り合わせなのかもしれません。
「波」を乗りこなす力が「女子力アップ」!?
「人間の性」には生物学的な「性」だけでなく、ジェンダーという概念も含めていろんな「性(セクシュアリティ)」があります。
多くは男女を分けて区別するものです。でも、2つに分類することができないことも多くあります。
つまり、ある部分では男女という2つの色に分けることができても、ある部分では2色にはなりません。
色は無限にあるのと同じく、「性(セクシュアリティ)」は多様な「自己表現」であるとも考えられています。女性は綺麗、美しいという秩序がある限りは、それを表現し続ける、つまり女子力アップをめざし続けるのではないでしょうか。
しかし、身体が自然とつくりだす美もあるので、やはり身体の性が表現しようとしていることも無視はできません。
たとえば、美肌の時期とそうでない時期があることに気付いている人も多くいるでしょう。ダイエットで効果が出やすいときとそうでないときがあるのを気付く人もいるでしょう。
どちらも月経が始まった後から、排卵日まであたりが調子の良い時期です。
肌の調子が悪い時期だからといって、あれこれやろうとすると逆に肌荒れを起こしたりすることもあります。このように、女性ホルモンの波にうまく乗ることが、1つの女子力アップの方法です。
年齢によっても、女性ホルモンが活発で成熟している20~30歳代の時期と、不安定な思春期、産後(産褥期)、更年期などの波があります。
その時々の変化を受け入れていくことが、女子力を高める秘訣なのかもしれません。
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
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