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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
監修:石川 毅(歯科医:アイデンタルオフィス恵比寿 院長)
舌がピリピリしたり、口のなかがカーッと熱くなるような痛みを体験したことはありませんか?
そのような状態が1日2時間以上、3か月にわたって繰り返すものであれば「舌痛症(ぜっつうしょう)」かもしれません。逆にいえば舌や歯肉に明らかな炎症や潰瘍などの病変があれば、それは舌痛症とは診断されません。
舌痛症の発症頻度は、全人口の1~3%に発症するとされており、男性対女性の割合は1:8で、男女ともに30~50代で、特に更年期前後の女性に多くみられます。
今回はその舌痛症について、詳しく見ていきましょう。
「舌痛症」の症状とは
舌痛症は舌がピリピリするジンジンする、などの痛みがあります。
しかし鏡で見てみても舌には何もできていないという状態です。持続性でやけるような痛み、刺すような痛みと表現されることもあります。
痛みの部位は、舌の先や縁に多いですが、舌の奥や中央が痛むこともありますが、痛む部位が移動することがあります。
不思議なことに舌痛症の場合、食事をしている間の方が痛みは楽になるようです。舌が痛いと言いながら食事ができるので、舌の痛さを訴えても周囲の人には理解されず、また舌に原因となるような状態が見当たらないので、それを理解してもらえず、長い間悩んでいる人が多いのです。
痛みは起床から就寝まで持続しますが、1日の中でも変動があり、夕方から夜に悪化することが多いです。
痛みの強さには波がありますが、痛みのために睡眠できないということはありません。
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