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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
寒い冬はもちろん、冷房が効いている夏にも、手足が冷えるということはありませんか?
とくに暑がりの男性社員がいる職場では、エアコンの設定温度が低く、冷え症の女性が困っているという問題は珍しくありません。
会社での効果的な冷え対策について知りましょう。
冷えは健康の大敵!
冷えることは、健康にとっても美容にとっても大敵です。
そもそも、手足の冷えだけでなく、最近では年齢を問わず平熱が35℃台と、体温が低い人も少なくありません。
身体全体の体温が低いと、免疫力が低下して風邪やアレルギー体質や生活習慣病にもなりやすいなど、健康と直結する問題が多くあります。さらに、基礎代謝が落ち、脂肪が燃えにくく太りやすい体質になったり、便秘や下痢など腸内環境が悪くなることでお肌のコンディションも乱れてしまいます。
またとくに会社でデスクワークをしている場合は、1日のほとんどを椅子に座って過ごすことになります。
身体を動かす機会が少ないと、とくに身体の末端にある手足が冷えて血液の流れが悪くなってしまうのです。
血行不良は肩こりや頭痛、身体のだるさを招いたり、足のむくみ、目の下のくまや肌荒れなども引き起こします。会社での冷えを克服して、身体の悩みも解決しましょう。
足から血行改善
血液の流れが滞りやすい足は、会社にいる時にもとくに冷えやすい部分です。日頃の運動不足で足の筋力が低下していると、血管のポンプ機能が衰え血行不良に陥りやすくなります。
また仕事中、座りっぱなしや立ちっぱなしになっていることも、冷えの大きな原因です。
まず、デスクワークの場合は、座った状態でも定期的に足首の曲げ伸ばしをしたり、太ももを交互にあげる、といった体操を取り入れてみましょう。
立ちっぱなしの時間が長い人は、かかとをあげて背伸びをする体操を行ってみましょう。まずは10回程度、一日に数セット行うと、ふくらはぎの筋力アップや血流の改善に効果的です。
環境が許せば、休憩室などで足裏のマッサージをしたり、昼食を兼ねて少し離れたお店まで歩くこともおすすめ。足の血行が改善すると血のめぐりが良くなり、辛い末端の冷えだけでなく、全身の冷えも改善させることができます。
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