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執筆:南部 洋子(保健師、助産師)
医療監修:株式会社とらうべ
子どもが風邪を引いたみたいだけれど、わざわざ病院に連れていくほどでもない、というときや、休日でかかりつけ医がお休みといったとき。
あなたはどうしていますか?
「何か薬を飲ませたい」と思う方も多いことでしょう。ただし、市販薬には、年齢によって飲み方に違いがあるので、よく読んだ上で服薬させることが大切です。
ではなぜ年齢制限があるのか、その仕組みについて、説明していきましょう。
必ず添付文書を読む
市販薬には、添付文書があります。
添付文書には、使用上の注意や用法用量といった薬の飲み方、保管方法などが書かれているものです。子どもは、肝臓や腎臓の働きが未熟であるため使用できる成分が限られており、その薬を使っていいとされる年齢が書かれています。
使用できる年齢には、「15歳以上」「7歳または8歳」という区分があります。
これは15歳では代謝や排泄機能が大人とほぼ同じになり、7歳半では、機能が大人の半分になるといわれているからです。
市販薬の中には、「15歳以上」「大人」という表示のみの場合があります。この場合は、もちろん小児や乳幼児には飲ませてはいけません。
また小児ならば大人の半分の量で飲ませる、などということもしてはいけません。
小児や乳幼児が服用してはいけない成分が入っている場合や吸収しすぎる場合があるからです。
子どもの年齢とは?
市販薬の表示には、医薬品特有の区分があります。
乳児
1歳未満
幼児
1歳以上7歳未満
小児
7歳以上15歳未満
大人
15歳以上
上記のようになっていますが、7歳未満で何か具合の悪い症状が出ている場合、市販薬に頼らず医師に診てもらいましょう。
とくに2歳未満の乳幼児で具合が悪くなったときには素人判断はせず、市販薬に頼らず、速やかに受診するようにしてください。
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