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執筆:青井 梨花(助産師、看護師)
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
月経の量や周期の乱れなどから思わぬ病気がみつかることもあります。
女性特有の病気の早期発見のためにも、正常な月経の目安を知っておきましょう。
私の経血量は多い?少ない?
実際に、自分の月経血の量をほかの人と見比べる機会というのは、なかなかないですね。
ですから、自分の経血量が多いのか?それとも少ないのか?
そしていったいどのくらいまでが正常範囲なのか、判断がむずかしく、わかりにくいものです。
もちろん個人差はありますが、成人女性の1周期(1回の月経期間内)における正常な総経血量の目安としては、平均20~140mlといわれます。
つまり、プラスチック容器の乳酸菌飲料2本分ほどまでが正常の目安となります。
また、昼用のナプキンが1時間もたない、経血に大きなレバーのようなかたまりが混じるなどの症状がみられる場合、月経血が多い「過多月経」の可能性があります。
過多月経の陰には、子宮筋腫や子宮内膜症など、女性特有の病気が潜んでいる場合もあります。
また、経血量が多い状況が続いていて、立ちくらみやめまい、疲れやすいなどがあれば、貧血の症状である可能性が考えられます。
一方、経血量がおりもの程度の量で、ほとんどナプキンが必要ないような場合を「過少月経」といいます。
この場合、女性ホルモンの分泌が低下していることが考えられます。放っておくと不妊の原因にもなりうる場合もありますから、注意が必要です。
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