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「月経があれば排卵している」は、ウソ?ほんと?
一見、月経がきていて問題がないように思えても、実は必ずしも排卵しているとはかぎらないことがあります。
これを「無排卵周期症」といって、月経異常のひとつにあたります。この場合、月経周期は不順で、出血持続期間も長かったり、短かったりとさまざまであることが多く見受けられます。
基礎体温を測ってグラフ化すると、排卵がある正常な月経周期の人の場合、排卵を境に月経1日目から排卵日までが低温期、排卵日から次の月経までが高温期の2相性となります。
ところが、無排卵周期症の場合のグラフは、無排卵をあらわす低温期も高温期もない1相性を示します。
無排卵周期症の原因としては、おもに女性ホルモンのバランスの乱れが考えられます。
「私の月経、正常範囲じゃないかも・・・」そんな時どうする?
このように、自分の月経周期を客観的に把握するためにおすすめなのが、基礎体温を測ることです。
自分の月経周期や期間はもちろん、グラフの形から女性ホルモンが正常に働いているか、また排卵をしているかどうかなどもわかります。
排卵期の予測、次の月経の予測もできますから、月経周期のリズムで変化する自分の体調に合わせて、予定をたてたりコントロールしたりすることが可能です。
お伝えしてきたように、月経異常のなかには、病気が潜んでいる場合もあります。
もし思い当たることや心配なことがあれば、ぜひ一度、婦人科の医師に相談をしてみましょう。
<執筆者プロフィール>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。
現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。
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