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加齢臭の正体は?
2000年に某大手化粧品メーカーが、加齢臭の原因物質を「ノネナール」だと発表しました。
ノネナールは、脂肪酸の一つ「9-ヘキサデセン酸」が皮膚の常在菌や過酸化脂質によって分解されることで発生します。身体の老化や代謝の衰え、コレステロールの増加などから、こうしたプロセスは促進されます。
ほかにも、飽和脂肪酸である「ベラルゴン酸」も「使い古した食用油に似た不快な臭い」、有機化合物の「ジアセチル」が「脂っぽい臭い」など、他社からも加齢臭の原因物質について発表されましたが、現在ではノネナールと相まって、これらさまざまな原因物質が加齢臭を構成していると考えられ、なおも、原因物質についての研究は進められているそうです。
いずれにしても、共通しているのは、加齢とともに現れる代謝の衰えとホルモンバランスの変化が、皮膚上に脂質と老廃物を増やし、酸化や菌の繁殖を促進するということです。
加齢臭の予防法は?
加齢がもたらす「加齢臭」。これを防ぐことはできるのでしょうか。
代謝が衰えて皮脂が過剰分泌したり、酸化を促進する体内の活性酸素を増やしてしまったりするのが老化です。
ですから、アンチーエイジングとして生活習慣をよくすることで、加齢臭の発生原因を抑えることが可能となるでしょう。
次のような項目がポイントに挙げられています。
食事:脂肪の過剰摂取
外食が多かったり、肉類や揚げ物ばかり食べていると、脂質の過剰摂取がノネナールの多量分泌につながってしまいます。バランスの取れた食生活にしましょう。
ちなみにですが、特に加齢臭に気を付けるべき人のタイプとは、「お酒好き」「野菜や果物嫌い」「こってりした洋食好き」「甘いもの大好き」なのだそうです。
タバコ
喫煙は活性酸素を発生させ代謝を落とす原因です。せっかく食品から抗酸化物質を摂っても、1本タバコを吸えば台無しになるとさえいわれます。
また、血液中の中性脂肪が多い人やメタボリックシンドロームの人などは特に、喫煙が加齢臭を促進させるとされています。
ストレス
ストレスは体内に活性酸素や過酸化脂質を増やし、ノネナールを増加させます。
すると、自分の臭いが気になってますますストレスが高まるという悪循環が生じます。
激しい運動
激しい運動によって急激に呼吸量が増えると、活性酸素も多く発生します。無理のない運動を続けることが、加齢臭の予防にはおすすめです。
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