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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
鼻毛は医学的には「びもう」と呼ばれ、鼻の入り口の最初の部位「鼻前庭(びぜんてい)」に密生している毛を指します。
他の体毛と同じように男性ホルモンの影響を受けるため、男性の方が鼻毛は太く、長くなって、鼻の穴からはみだしやすいので、女性よりも目立つことが多いでしょう。
今回はそんな鼻毛の役割や伸びやすさについて、再考してみましょう。
鼻毛ってなんであるの?:鼻毛の役割
鼻毛はムダ毛ではありません。おもに次の三つの役割を担っています。
1.フィルターとしての役割
呼吸することで、ほこりや粉塵、微粒子や病原体などが体内に侵入してくるのを防ぎ、異物が気管支に入り込まないようにします。
2.乾燥を防ぐ
鼻の穴の中の湿度や温度を一定に保って、粘膜を守り、乾燥するのを防ぐ役割を果たします。乾燥はウィルスなどの侵入・繁殖をゆるしたり、炎症を起こしたり、老化を促進します。
3.ニオイをかぎ分ける働きにも関係
粘膜に細かく生える嗅毛は、嗅覚神経の先端でもあって、ニオイの粒子に刺激されて、これを電気信号に変え脳の嗅覚中枢に伝えます。
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