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大人のチック症
大人のチック症には次のようなものがあります。
運動性チック
・単純性運動チック
まばたき、首振り、顔をしかめる
・複雑性運動チック
物に触る・蹴る、飛び上がる
音声チック
・単純性音声チック
咳払い、鼻をならず、奇声を発する
・複雑性音声チック
他人の言葉を繰り返す反響言語、音声や単語の発生を繰り返す反復言語
トゥレット症候群
精神疾患の1つです。低年齢から症状が現れる発達障害で、脳機能障害です。1000~2000人に1人の割合で発症するといわれ、男児の方が多い傾向にあります。
国立難病センターによると、「音声チックを伴い複数の運動性チックが、一年以上持続する精神神経疾患である」と定義されています。
6歳くらいから単純性運動チックや音声チックが始まって、10歳頃には複雑性運動チックが出てくることが多いです。約60~90%は遺伝的なものだとみられています。
多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、脅迫障害や不登校などでみられます。
治療は早期診断と環境作りがポイントです。
ほとんどが子どものころに発症するとみられていますが、大人になって発症するときは、精神的ストレスが原因のことが多いようです。
チック症の原因:脳の機能不全
チック症の原因は解明されていません。
ただ、脳の「線条体(せんじょうたい)」という部分の異常が原因ではないかと考えられているようです。
線条体とは、脳の深部にある大脳の基底核の一部を指し、神経細胞が集まっている部位で、筋緊張の調整に関与するところです。
また、遺伝的な要因もあると考えられていますので、家族にチック症などがいるようならば、早めに受診して相談してみましょう。
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