(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:影向 美樹(歯科医師)
輝く白い歯は誰しもが憧れるもの。口元の美しさは笑顔に自信を与え、表情もパッと明るくなりますね。
一方で歯は白くしたいけど、歯医者さんでホワイトニングをしてもらうのは治療や価格に不安があり、ちょっと敷居が高いと感じている方も多いでしょう。
今回は「自分で気軽にホワイトニングできたらな…」と思っている方に、自分でできる歯を白くする方法やその注意点などについてご紹介したいと思います。
『ホワイトニング』と『クリーニング』の違い
ドラッグストアやネット通販などでは、ホワイトニングの効果を謳う歯磨き粉が多く販売されています。
自分で歯を白くしたいと思った時、一番手軽にはじめられるものと言えば、このホワイトニング用歯磨き粉でしょう。
では実際にホワイトニング用歯磨き粉で、歯はどこまで白くすることができるのでしょうか。
じつは歯の表面に付着したステインと呼ばれる着色汚れを落とすことはできますが、歯本来の色を白くすることはできません。
歯科医院で行うホワイトニングとは『歯の漂白』を意味し、特殊な薬剤を用いて、歯そのものの色を白くしているのです。
ホワイトニング用歯磨き粉では『歯の漂白』はできません。
したがって、ホワイトニング用歯磨き粉で得られるのは、厳密には「ホワイトニングの効果」ではなく「クリーニングの効果」となります。
まとめると、以下の通りです。
ホワイトニングとクリーニングの違い
・クリーニング
歯の表面に付着した着色汚れ(タバコのヤニ、茶渋など)を取り除くこと。
汚れを落とすことでその歯がもつ本来の色を取り戻すことができるが、歯そのものの色は変えられない。
・ホワイトニング(漂白)
特殊な薬剤と光の効果で、歯の内側(エナメル質の内部)に含まれる色素を分解し、歯そのものの色を白くすることができる。
スポンサーリンク