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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
身体のどこかが痛むと、物事に集中できなかったり、イライラしますよね。
そんな身体の痛みに特化した「ペインクリニック」と呼ばれる診療科があることをご存知でしょうか?
今回は、ペインクリニックとはどのようなところで、どんな治療が行われているのかを解説します。
痛みの治療を専門的に行うペインクリニック
ペインクリニックの「ペイン」とは、痛みを表す英語「pain」に由来します。その名の通り、痛みの治療を専門的に行う診療科のことを指します。
ペインクリニックの歴史は意外にも長く、日本でも1960年代から痛みの治療が行われています。
日本初のペインクリニックは、1962年に東京大学病院に新設された「ペインクリニック科外来」です。
ペインクリニックで対象になる「痛み」とは、一般的な鎮痛薬が効かない痛みや、原因となっている病気を治療しても続く痛みです。
そもそも痛みというものは、身体の不調や病気を知らせてくれるサインとしての役割も担っているため、100%悪いものというわけではありません。
ところが、その役割を果たしてもなお続く痛みは身体にとって苦痛やストレスとなり、血圧や心拍数を上昇させたり、呼吸を抑制するなど心肺機能に負担を与えることがあります。
また、精神的な苦痛にもなり、生活の質(QOL;Quality Of Life)の低下につながります。
そこで、そんな痛みを緩和させるために、さまざまな方法を用いて治療を行うのが、ペインクリニックです。
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