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赤十字7原則とは
1965年に行われた第20回赤十字国際会議の中で「国際赤十字・赤新月運動の基本原則」が宣言されました。
これは「赤十字7原則」ともいわれ、現在もこの7原則に基づいて活動が行われています。
(1)人道(Humanity)
人間のいのちと健康、尊厳を守るため、苦痛の予防と軽減に努めます。
(2)公平(Impartiality)
いかなる差別もせず、最も助けが必要な人を優先します。
(3)中立(Neutrality)
すべての人の信頼を得て活動するため、いっさいの争いに加わりません。
(4)独立(Independence)
国や他の援助機関の人道活動に協力しますが、赤十字としての自主性を保ちます。
(5)奉仕(Voluntary Service)
利益を求めず、人を救うため、自発的に行動します。
(6)単一(Unity)
国内で唯一の赤十字社として、すべての人に開かれた活動を進めます。
(7)世界性(Universality)
世界に広がる赤十字のネットワークを生かし、互いの力を合わせて行動します。
※引用元:※出典「ICRCホームページ」http://jp.icrc.org/movement/
「赤十字」マークは1つではない
ところで「赤十字のマーク」と言われた時、すぐに思い浮かびますでしょうか?
赤十字マークは、赤十字の組織・施設や彼らに保護されている負傷者を守るために作られたマークです。
ジュネーブ条約では、赤十字マークをつけている施設や組織・救護員を攻撃することを禁じていて、遠くの戦闘員から攻撃されないように、白地に赤という目立つマークになっています。
日本でよく知られているのは白地に赤の十字が書かれているマークですね。
これはアンリー・デュナンの祖国であるスイス国旗の配色を反転させて作られたものです。
ただ、十字がキリスト教を連想させるということで、イスラム教の国では白地に赤い月が描かれている「赤新月」というマークが使われることが多いようです。
さらに、2007年には、白地に赤いひし形が描かれている「レッドクリスタル」と呼ばれるマークも追加されました。
レッドクリスタルのひし形の枠は赤字ですが、中は白抜きになっていて、各国独自のマークが入れられるようになっています。
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