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白髪の原因:日常生活が大きく関係
チロシナーゼが働かない原因を「加齢」とお話ししました。
確かに、歳をとると毛根部のチロシナーゼの量が減って、機能が低下してメラニン色素が作られなくなります。
けれど、中には「若白髪」という人もいますね。
これはつまり、老化以外の原因でメラニン色素がつくられないことがある、ということを意味しています。
それでは、老化以外の原因にはどんなものがあるでしょうか?
一般的に「白髪は遺伝する」といわれています。確かに遺伝要素もないわけではありませんが、遺伝だけが原因となるということではありません。
実際には、さまざまな要因が相互に絡んでいることがほとんどでしょう。
老化や遺伝以外の要因として考えられるのは、生活習慣です。
とくに次のことが関係しています。
食生活
健康な髪のためには、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどが必須です。
偏った食生活、無理なダイエットなどにより、栄養素が体に行きわたらないと、白髪は、年齢に関係なくでてきます。
睡眠不足
不規則な生活で、睡眠不足などが続くと、自律神経のバランスを乱します。すると、新陳代謝や血行が悪くなり、白髪の原因となります。
ストレス
ストレスも自律神経の乱れを起こすので、髪に影響を与えます。
白髪が気になってくると、それがまたストレスとなり、悪循環を起こしてしまいます。
ストレスは、白髪の要因として、最近増えています。
病気や薬
病気や治療薬による副作用でも白髪がでます。たとえば、胃腸疾患や甲状腺疾患などでは、白髪を増やすことがあります。
また、薬の副作用でも白髪になることも少なくありません。
ところで、「白髪は抜くと増える」などといわれますが、それは本当なのでしょうか。
また、抜くことはいいことなのでしょうか。
白髪は抜くと増えるの?
白髪は、メラニン色素の働きが衰えて出てくるものなので、抜いても抜かなくても毛穴からは、白髪が生えてきます。
しかし、白髪を抜くのは、頭皮のトラブルのもとになります。
無理に白髪を抜くと、毛穴周辺の皮膚や毛細血管に傷がつき、頭皮の炎症を起こすことがあります。
毛母細胞(髪をつくりだす働きがある)がダメージを繰り返し受けると、髪の毛そのものが生えてこないことになるので、注意が必要です。
ですから、「抜いても少しもいいことはない」ということですね。
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