(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
偏咀嚼になる原因
偏咀嚼の原因は口の中に問題があるケースがほとんどです。具体的には虫歯や歯周病などの歯科疾患によって片側が使えない、もしくは歯並びが悪いために片側が噛みにくいことで偏咀嚼になってしまいます。
また歯科治療で被せた詰め物や被せ物、入れ歯などの噛み合わせが合っていないことも偏咀嚼の原因になります。
このように口の中に問題がある場合は、歯科医院で治療をしないと偏咀嚼を改善することは困難です。偏咀嚼を治したいけど、どうも反対側が噛みにくいと思う方は、歯科医院で相談してみましょう。
また「両方の噛み合わせに問題はないけれど、つい片側ばかりで噛んでしまう」といった噛みグセが強い人も、それが長期にわたると上記で述べたような弊害があらわれる可能性があります。
特に歯科医院で治療を受ける必要はありませんが、食事中は左右でバランス良く噛むことを意識するよう心がけましょう。
自分ももしかしたら・・・と気になったら
「利き手」「利き足」があるように、体はどちらか一方がより使いやすくできています。
噛むことも例外ではなく、より噛みやすい「利きアゴ」でつい噛んでしまうことは体の自然な動きなのです。
ただそれが極端になりすぎる偏咀嚼は、長期にわたると体のあらゆる部位に弊害をもたらします。
偏咀嚼の多くは歯や噛み合わせに問題があり、その場合は歯科医院で治療が必要です。
「もしかしたら自分も偏咀嚼かも?」と気になる方は、自分が偏咀嚼かどうかチェックする方法があります。
以下の項目に心当たりがある人は偏咀嚼の疑いがありますので、注意しましょう。
最後に偏咀嚼をチェックするポイントを挙げておきましょう。
偏咀嚼チェック
・右側、もしくは左側だけ、歯が大きくすり減っている
・眉の位置の高さがずれている
・顎の位置が中心からずれている
・左右のほうれい線の深さが違う
<執筆者プロフィール>
影向 美樹(ようこう・みき)
歯科医師。歯科医師免許取得後、横浜と京都の歯科医院にて勤務を経て、現在は医療系ライターとして活動中
スポンサーリンク