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足がむくみやすいのはナゼ?
足のむくみは、足の静脈の流れが悪くなり、リンパ液がスムーズに流れないことで、血漿成分が血液内に戻らず、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まることで起こります。
では、なぜ足の静脈の流れが悪くなってしまうのでしょうか?
心臓から出た血液は、酸素や必要な栄養を細胞まで運び、二酸化炭素や老廃物、余分な水分などを回収しながら心臓に戻ってきます。
足に流れてきた血液は、心臓に戻るときには重力に逆らうことになります。
このとき、ふくらはぎの筋肉がポンプとなって血液を心臓へ戻す手助けしています。この働きから、血液を心臓に戻す手助けをしているふくらはぎは「第二の心臓」ともいわれています。
ところが、ふくらはぎのポンプの役割がうまく行われないと、血液が心臓に戻るまでの時間に時間がかかってしまいます。
その結果、静脈の流れが悪くなり足に水分がたまり、むくみを引き起こします。
浮腫には、病気が原因で起こるものもありますが、多くの方が経験する「足のむくみ」は一時的に生じる浮腫の場合がほとんどです。
足のむくみが起こる理由
塩分の摂りすぎ、暴飲暴食は一時的に生じるむくみ全般に影響します。
日常で起こる足のむくみは、おもに次のことが原因です。
運動不足、筋力低下
ふくらはぎがポンプの役目を果たすには、筋肉がしなやかに伸び縮みする必要があります。
心臓からいちばん遠くて低い位置にある足から、重力に逆らって血液を押し上げるポンプ機能を果たすには筋肉がないと難しいです。
運動不足でポンプ機能が低下すると、むくみにつながります。
また、むくみに悩む女性が男性に比べて多いのは、もともとの筋肉量が女性は男性よりも少なく、このポンプ機能が弱いためと考えられます。
冷え
身体の冷えは、血行が悪くなっていることを意味します。
血行が悪くなると、老廃物の回収が滞ることにもつながります。
また、むくみが起こることでさらに冷えるという悪循環を引き起こしてしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
とくに女性は生理などでホルモンバランスが乱れていると自律神経が乱れやすくなり、その結果、血液の悪循環が起こって足のむくみにつながります。
長時間同じ姿勢をとる
立ち仕事もデスクワークも長時間同じ姿勢でいるため、むくみを引き起こしやすいという点で実は変わりません。
同じ姿勢でいるということは、ふくらはぎの筋肉の働きは少なくなっているということになります。
ポンプ機能は筋肉の収縮によって作用しているため、同じ姿勢でいるとうまく働かない状態となり、血液やリンパの流れが滞ってしまいます。
下肢の静脈瘤
足の静脈は、重力に逆らって心臓に向かって血液を送るため“ハ”の字型の弁があり、立っている時に血液が足の方に戻ってしまう(逆流してしまう)ことを防いでいます。
下肢の静脈瘤は、この弁が壊れてきちんと閉まらないために血液がたまって静脈がこぶ(瘤)のようにふくれてしまう、静脈特有の病気です。
老廃物を含んだ血液が足にたまるので、こぶのように見た目にわかるものだけでなく、むくみやだるさなどの自覚症状も出ます。
遺伝や妊娠・出産、長時間の立ち仕事などが、弁が壊れる原因とされています。
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