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「足のむくみ」への対処
むくみを解消するには、「第二の心臓」であるふくらはぎの筋肉を動かすこと、血流を促進することが有効です。
運動の習慣を取り入れる
日常に運動、とくに足の筋肉を動かす習慣を取り入れることが効果的です。
たとえば、毎日の歯磨きや、外出時の信号待ち、家事の動作中につま先立ちをしたり、かかとを上げたりするなど「~ながら運動」でもOK。
もちろん、ウォーキングや通勤時のバス停1つ分あるいはひと駅手前から歩く、早歩きするなどを取り入れれば、むくみだけでなく生活習慣病の予防にもつながります。
しめつけない
寒いから冷えるからと言ってたくさん着込んでしまうと、身体をしめつけて、むくみにつながります。
温めるポイントは、「首、手首、足首」の3つです。ぐるぐる回して血行を良くする、ゆとりのあるレッグウォーマーやスカーフなどを活用します。
あたためる、マッサージ・ストレッチをする
身体の血行をよくするためにも、お風呂はシャワーだけですませず、必ず湯船にも浸かるようにしましょう。
また、お風呂上がりの血流が良くなっているタイミングで、足の裏から太ももまでのマッサージを行いましょう。
溜まった余分な水分を流すイメージで行うとよいでしょう。
長時間同じ姿勢をとらない、正しい姿勢を意識する
長時間同じ姿勢をとっていると、血流の悪化につながります。
デスクワークの方は、デスクの下で足首の曲げ伸ばし運動をしたり、定期的に席を立って用事をしたりするなど意識して同じ姿勢を続けないようにします。
また、いつも足を組んで座っている方はいませんか?
そのような座り方を続けていると歪みが生じ、その結果下半身の血流が悪くなってしまいます。できるだけ正しい姿勢を保つよう心がけてみてください。
立ち仕事の方は、靴が足に合っているかどうかの確認をしてみてください。
合わない靴が足に負担をかけ、血流を妨げてしまいます。
こんなときには受診を!病気が原因で起こる「むくみ」
突然あらわれたむくみや下記のような症状がある場合は、狭心症や心筋梗塞などによって心臓が弱まっていることや(心不全)、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症などの内科的な病気も考えられるため、一度病院で診察を受けることをすすめます。
- ・5秒ほど押して離したあと、指の跡がはっきりとへこむ(圧痕がある)
- ・数日間で数キロ増加する、1日の間で数キロにもおよぶ体重変化
- ・尿の出が悪くなった
- ・横になると咳が出たり、息苦しかったりする
- ・血尿をともなう
- ・口唇やまぶたの腫れ
また、受診の際、次のことを伝えると、正確な診断につながります。
- ・むくみは全身に出ているか、左右片側だけ、どこか局所のみか
- ・1日のうち、朝からずっとむくみがあるのか、夕方に強くなっているのか
- ・むくみが日ごとに強くなっているか
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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