「足のむくみ」が気になるあなたへ。原因や対処法をご紹介

Mocosuku(もこすく)
  • 「足のむくみ」が気になるあなたへ。原因や対処法をご紹介

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「足のむくみ」が気になるあなたへ。原因や対処法をご紹介

公開日時

「足のむくみ」への対処

 
むくみを解消するには、「第二の心臓」であるふくらはぎの筋肉を動かすこと、血流を促進することが有効です。
 

運動の習慣を取り入れる

 
日常に運動、とくに足の筋肉を動かす習慣を取り入れることが効果的です。
 
たとえば、毎日の歯磨きや、外出時の信号待ち、家事の動作中につま先立ちをしたり、かかとを上げたりするなど「~ながら運動」でもOK。
 
もちろん、ウォーキングや通勤時のバス停1つ分あるいはひと駅手前から歩く、早歩きするなどを取り入れれば、むくみだけでなく生活習慣病の予防にもつながります。
 
 

しめつけない

 

寒いから冷えるからと言ってたくさん着込んでしまうと、身体をしめつけて、むくみにつながります。
 
温めるポイントは、「首、手首、足首」の3つです。ぐるぐる回して血行を良くする、ゆとりのあるレッグウォーマーやスカーフなどを活用します。
 
 

あたためる、マッサージ・ストレッチをする

 
身体の血行をよくするためにも、お風呂はシャワーだけですませず、必ず湯船にも浸かるようにしましょう。
 
また、お風呂上がりの血流が良くなっているタイミングで、足の裏から太ももまでのマッサージを行いましょう。
 
溜まった余分な水分を流すイメージで行うとよいでしょう。
 
 

長時間同じ姿勢をとらない、正しい姿勢を意識する

 
長時間同じ姿勢をとっていると、血流の悪化につながります。
 
デスクワークの方は、デスクの下で足首の曲げ伸ばし運動をしたり、定期的に席を立って用事をしたりするなど意識して同じ姿勢を続けないようにします。
 
また、いつも足を組んで座っている方はいませんか?
 
そのような座り方を続けていると歪みが生じ、その結果下半身の血流が悪くなってしまいます。できるだけ正しい姿勢を保つよう心がけてみてください。
 
立ち仕事の方は、靴が足に合っているかどうかの確認をしてみてください。
 
合わない靴が足に負担をかけ、血流を妨げてしまいます。
 
 

こんなときには受診を!病気が原因で起こる「むくみ」

 
突然あらわれたむくみや下記のような症状がある場合は、狭心症や心筋梗塞などによって心臓が弱まっていることや(心不全)、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症などの内科的な病気も考えられるため、一度病院で診察を受けることをすすめます。
 

  • ・5秒ほど押して離したあと、指の跡がはっきりとへこむ(圧痕がある)
  •  

  • ・数日間で数キロ増加する、1日の間で数キロにもおよぶ体重変化
  •  

  • ・尿の出が悪くなった
  •  

  • ・横になると咳が出たり、息苦しかったりする
  •  

  • ・血尿をともなう
  •  

  • ・口唇やまぶたの腫れ

 
また、受診の際、次のことを伝えると、正確な診断につながります。
 
 

  • ・むくみは全身に出ているか、左右片側だけ、どこか局所のみか
  •  

  • ・1日のうち、朝からずっとむくみがあるのか、夕方に強くなっているのか
  •  

  • ・むくみが日ごとに強くなっているか

 
 
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【家族と暮らし】新着記事

妊婦さんはとくに気をつけたい、チーズなどにいる細菌「リステリア」

妊婦さんはとくに気をつけたい、チーズなどにいる細菌「リステリア」

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにしっかりと栄養を摂りたいもの。 しかし、なかには妊婦さんが控えたほうが良い食品もあり...

2019/08/02 18:30掲載

大ブレイクの「タピオカ」 健康・美容的に見た評価は?

大ブレイクの「タピオカ」 健康・美容的に見た評価は?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 独特な食感と豊富なバリエーション、インスタ映えする見た目などから、若い女性を中心に大ブレイクして...

2019/07/30 18:30掲載

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 近年、薬や薬局にまつわる制度が大きく変化しています。 2016年4月からスタートした「かかりつけ薬剤師制度」では、“患者のための薬局”...

2019/07/26 18:30掲載

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

執筆:磯野 梨江(管理栄養士) 医療監修:株式会社とらうべ ケールと聞いて青汁を連想される方も多いのではないでしょうか? なんとなく苦くて不味いイメージが強いですが、ケールには現代人に不足しがちな栄...

2019/07/23 18:30掲載

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ フルーツは健康や美容によい栄養素を摂取できる食品として、私たちの食生活に浸透しています。 ...

2019/07/12 18:30掲載

乳児用「液体ミルク」解禁! メリット・デメリットや注意点

乳児用「液体ミルク」解禁! メリット・デメリットや注意点

執筆:座波 朝香(助産師・保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 2019年春、乳児用「液体ミルク」の国内での販売が解禁されました。 このことを受け、従来の粉ミルクとの違いや、メリット・デメリ...

2019/07/09 18:30掲載