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肥満症の治療法
実は、病気が原因で肥満が起こることもあります。これを「二次性肥満」と呼びます。
クッシング症候群などの内分泌性肥満、薬物使用による薬剤性肥満、視床下部の腫瘍などによる視床下部性肥満、遺伝性疾患に伴う遺伝性肥満などがあります。二次性肥満の場合は、もとの病気を治療することが優先されます。
一方、二次性肥満の疑いがない場合には、まずは減量に取り組むことになります。
日本で減量による治療を行う場合は、食事療法や運動療法によって生活習慣の改善を図ります。
海外では薬物療法や外科的療法も行われていますが、日本ではこれらの治療法はほとんど用いられていません。では、具体的にどのように食事療法や運動療法を行うのでしょうか。
減量による治療:食事療法と運動療法
減量をするためには、摂取エネルギーが消費エネルギーを下回ることが必要です。
このような状態になると、身体は不足しているエネルギーを過剰な脂肪を燃やすことで補おうとします。その結果、減量につながります。
食事療法では、エネルギーを適正な量に抑え、脂肪が燃えやすいように炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをそろえるよう心がけます。
また、極端に食事を減らしてしまうと、身体は生命を守ろうとエコモードになり、エネルギーを消費しないようになります。エネルギーを消費しないということは、食事を減らしても体重が減らない状態に陥るということです。
これが、停滞期です。
このような極端な減量は、リバウンドにもつながります。そこで、適度な食事制限をしながら、運動を行うことが重要になります。
食事や運動などの生活習慣の改善は、自分で取り組める身近なものです。
けれど、「肥満症」と診断され、治療として減量を行う場合には、主治医の指示に従う必要があります。
無理な食事制限や過度な運動は、併せ持つ病気を悪化させてしまうことがあり、自己流で行うことは危険をともないます。
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