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肥満症を予防するには?
肥満症にならないためには、体脂肪を増やさない生活を心がけることが大切です。
次のことに気をつけましょう。
定期的に体重を測りましょう
過去に行われた研究(※)では、20歳以降の体重の変化と、糖尿病に罹るリスクの関連について調査が行われました。
糖尿病は、内臓脂肪が原因となり起こる疾患の代表格です。
調査の結果、20歳以降の体重増加量が2キログラム未満の人に比べて、6~10キログラム増加した人の糖尿病の発症率は2.3倍、10キログラム以上増加したい人の発症率は、3.09倍であることが示されました。
しばらく測っていないと、2~3キロの増減は珍しくないかもしれません。しかし、その積み重ねが大きな体重増加につながり、戻すことが大変になってしまいます。
まずは、定期的に体重を測り、「増えていたら少し気をつける」を繰り返すことが体重増加や肥満症の予防になります。
(※出典:Diabetes Research and Clinical Practice [27 Sep 2013, 102(2):138-146] Long-term weight change in adulthood and incident diabetes mellitus: MY Health Up Study.)
バランスの良い食事を心がけましょう
身体を作り動かすためには、食事を制限するよりも上手に摂ることが大切です。
1回の食事で主食(ご飯やパン、麺類など)、主菜(魚や肉、大豆製品、卵など)、副菜(野菜や海草、きのこ、果物)をそろえることを心がけましょう。
適度な運動を習慣づけましょう
適度な運動とはどの程度を指すのでしょうか。年齢別に説明します。
・18-64歳
歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分以上行い、これに加えて、息が弾み汗をかく程度の運動を毎週60分行うことを目安としましょう。
・65歳以上
身体活動を毎日40分行うことを目安とします。強度は問わず、横になったままや座ったままでければ、どんな動きでもかまいません。
肥満症の予防は日々の積み重ねから。
まずは自分のできる習慣を見つけて実行してみてください。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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