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対策はあるの?
<左わき腹の場合>
急な運動に身体が対応できなくて痛みを生じることのないよう、事前にしっかりと準備運動をしておくことが大切です。
とくに、お腹の辺りをよく動かしておくことが必要です。その場で30秒~1分ほどジャンプをするなどがすすめられています。
次に、走りだしたらオーバーペースにならないよう注意し、脾臓が急激な血液の供給をしないようなペースに保つことを意識しましょう。
それでも痛くなったら、左手を挙げて、右側へ身体を軽く反らすことで、左わき腹のストレッチをすることが有効とされています。
さらに、走るのをやめ深呼吸を繰り返し、腹部へ送られる酸素の量を増やしてやることで、酸素不足による腹痛が解消されるでしょう。
<右わき腹の場合>
左わき腹と同じように、ウォーミングアップやオーバーペースに注意すること、深呼吸とともに、左側以上に重視されているのはストレッチです。
右手を挙げて左側へ身体を軽く反らし、右わき腹をストレッチしてみましょう。
食後の運動も要注意!
どちらの場合も、運動前の1~2時間は大量の飲食を控えましょう。
食事をするなら消化の良いものにしましょう。
食事をすると食べたものを吸収するために腸の活動が盛んになり、ここに多くの血液を必要とします。
ところが、このときに急激な運動をすると、筋肉にも多量の血液を必要とするので、腸では栄養と酸素を供給する血液が不足します。そして、腸がけいれんを起こしわき腹が痛くなってしまう場合があります。
加えて、腸内ガスが発生しやすい炭酸飲料やイモ類の摂取も控えることが望ましいでしょう。
さらに、便通を整え、下痢や便秘を治しておくことも予防になります。
ここまで、どうして「急に走ると横っ腹が痛くなる」のかについて見てきました。
運動不足が常になっていると、こうした急激な運動によるダメージも起こりやすいもの。
腹筋や横隔膜など、ウェイトトレーニングを通してふだんから筋力をつけておくことも忘れないようにしてくださいね。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお・かおるこ)
助産師・保健師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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