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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「低血圧のせいで朝に弱い」という話を聞いたことがある人は多いと思います。
しかしこれ、本当なのでしょうか?
また低血圧が原因で、「朝や午前中、体調が悪くなってしまう」ということも耳にすることがあるかと思います。
そこでこの記事では、低血圧について解説します。
血圧の正常域と低血圧
そもそも、低血圧とはどのような状態を指すのでしょうか?
日本高血圧学会(※)によると、成人の正常域血圧は、至適血圧、正常血圧、正常高値血圧に分けられ、それぞれ次のように定義されています。
至適血圧
収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満の場合
正常血圧
収縮期血圧が120~129mmHg、拡張期血圧が80~84mmHgの場合
正常高値血圧
収縮期血圧が130~139mmHg、拡張期血圧が85~89mmHgの場合
そして、正常高値血圧を上回る場合、つまり収縮期血圧が140 mmHg、拡張期血圧が90mmHgの場合に、高血圧となります。
一方、低血圧については、すべてのケースで病気の可能性があるわけではないこともあり、国内には明確な定義がありません。
そのため、一般的にはWHOの基準として、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下のどちらか一方、あるいは両方がつねに当てはまる場合に「低血圧」とみなされています。
(※「高血圧治療ガイドライン2014」http://www.jpnsh.jp/data/jsh2014/jsh2014v1_1.pdf)
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