(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「暗い場所で文字を読むと、目が悪くなる」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
最近ではスマホが普及していることもあり、暗い場所でついつい、いじってしまうという人もいることでしょう。
では、本当に暗い場所でスマホや読書をしていると、視力は低下するのでしょうか?
今回は、暗い場所で文字を読むことと、視力低下の関係についてみていきたいと思います。
そもそも視力とは?
私たちの目から入った光は、目の表面にある角膜や水晶体を通って目の奥にある網膜に達します。
そして、網膜に到達した光が視神経を通って脳に伝わることで、ヒトやモノを認識しています。
また、私たちの目にはピントを調節する働きも備わっています。
この役割は、水晶体のまわりにある毛様体筋などが担っています。たとえば、近くのモノをみるときには、この毛様体筋は収縮します。
すると、水晶体の周辺にある「チン小帯(毛様小帯ともいう)」がゆるみ、水晶体が膨らみます。これによって、屈折力が強くなってピントが合い、近くのモノもはっきり見ることができるのです。
それでは、いわゆる「視力が良い」とはどのような状態を指すのでしょうか?
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