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若い人が逆流性食道炎を発症する理由:肥満との関係
下部食道括約筋のゆるみは加齢の影響を大きく受けるため、高齢になってから逆流性食道炎を発症することは珍しくありません。
ところが、冒頭で述べたように、若い世代でも逆流性食道炎を発症する人がいます。
その理由として挙げられるのが、脂肪の摂取量が多い食事の増加や肥満です。
とくに肥満の方は、次の理由で逆流性食道炎を発症しやすいと考えられています。
食べすぎているため、胃酸の分泌が多い
脂肪分の多いものを摂取し、食道括約筋がゆるんでいる
腹部についた余分な脂肪が胃を圧迫している
逆流性食道炎の治療法と日常生活のポイント
胃酸が逆流して食道がただれたり、炎症が起きたりしている場合は、胃酸の分泌を抑える薬や、胃の粘膜を保護する薬を用いた薬物療法が行われます。
加えて、日常生活での注意も必要です。次のポイントに注意しましょう。
脂肪分の多い食事をとりすぎない
規則正しい生活を送る
寝る直前に食事をとらない(就寝3時間前には食事を済ませる)
よく噛み、ゆっくりと食べる、食べすぎない
アルコールやコーヒーなどの刺激物を減らす
適度な運動で肥満を解消する
ベルトなどお腹を締めつけるものを身につけない
以上のことに注意していても、不快な症状が続く、あるいは気になる症状がみられる方は、早めに消化器内科を受診するようにしましょう。
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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