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着圧ソックスの効果的な取り入れ方
現在、さまざまな着圧ソックスが市販されています。
立ち仕事が多い人、デスクワークの人のように日中、同じ姿勢が長く続くような場合には、圧の強めのものをチョイスすると良いでしょう。
一方、自宅で夜、リラックスタイムに使用したい場合は、日中ほど強い圧は必要ではありません。
圧が弱いものを選ぶとよいですね。
「むくみがつらいから」と就寝時に圧が強いものを使用すると、圧が強すぎてかえって不快に感じたり、症状の悪化や動脈閉塞などのリスクもありますから要注意です。
その他、飛行機などの乗り物で長時間移動するときや、月経前のむくみやすい時期など、自分の脚の状態や、体調によって取り入れれば、より効果的です。
着圧ソックスを使用する際、注意すべき点
市販の着圧ソックスは、むくみを和らげたり予防するのに気軽に試せる一方、間違った履き方をすれば効果が得られないばかりか、脚に過剰な圧迫となってしまい、かえって症状を悪化させたり、血行障害や神経障害につながるおそれがあります。
使用の際には以下のことに注意しましょう。
自分に合ったサイズのものを選ぶ
メーカーや種類にもよりますが、単純に「S・M・L」のサイズ表記だけでなく、身長や、足首・ふくらはぎなどの周径が、サイズ選びの際の指標となっています。
より効果的に使用するためにも、自分のサイズを測って、合うものを選びましょう。
正しく履く
・気圧をかけるため、サポート力が強い生地になっています。ソックスを手繰り寄せてつま先から履いて、かかとの位置・足首の位置を合わせながら、シワや重なりを作らないように均等に引き上げることが、正しい履き方のポイントです。
・「上端部が長すぎるから」などの理由で、二重や三重に折り返して履かないようにしましょう。
・防寒対策などで、着圧ソックスの上に靴下などを重ね履きする場合は、着圧のないものを選びましょう。
使用に注意する必要のある人
糖尿病や閉塞性動脈硬化症、心不全など、脚に血行障害や神経障害、炎症がある人は、着圧ソックスを着用することで病状が悪化する可能性があります。
必ず主治医に相談しましょう。
また、妊娠中でむくみやすい人や下肢静脈瘤のある人などは、程度によっては医療用(弾性ストッキング)を使用した方が効果的な場合がありますから、使用前に主治医に確認しましょう。
<執筆者プロフィール>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。
現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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