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帯状疱疹の治療
何度もお伝えしてきましたように、痛みを感じたら早めに受診して治療を開始することがポイントです。
発疹がでる3日以内に抗ウイルス薬を飲めば、ほとんどの場合きれいに治ります。
早めの内服により、発疹が水ぶくれになってただれて潰瘍になる、跡が残る、といった状態を防げます。
重症化すると、入院して抗ウイルス薬の点滴が必要です。
皮膚の治療は、初期は非ステロイド抗炎症薬を、水泡期以降は化膿疾患外用薬を用いて細菌による二次感染を防ぎます。
また、潰瘍になってしまった場合は、潰瘍治療薬を塗布します。
服薬をしないと、重症化したり、痛みが残ったりする可能性があります。
中高年の帯状疱疹で注意すること(1)
帯状疱疹は湿疹ができて水疱となり、水泡が潰れて皮膚がただれかさぶたとなり、やがてかさぶたが剥がれて治癒します。
ここまで、通常約3週間~1か月かかります。
しかし、中高年は治療が長引くケースが多くみられます。
普段から乾燥肌である、アレルギー性の湿疹、糖尿病やその予備軍であるといった状況から、かゆみや痛みをともなう湿疹に慣れてしまい、帯状疱疹の発症に気づきにくいのです。
そのため発見が遅れ、治療に時間がかかる傾向にあるようです。
また、目の付近に帯状疱疹を発症すると、角膜炎や結膜炎などを引き起こす可能性もあります。
しかし、こちらも何らかの眼病をもともと持っていることが多く、受診が遅れてしまいがちです。
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