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中高年の帯状疱疹で注意すること(2)
そして、中高年の帯状疱疹でとくに注意したいのが帯状疱疹後神経痛です。
これは、帯状疱疹の皮膚症状が治まった後も、痛みだけが残ってしまう後遺症のようなものです。
帯状疱疹発症後3か月以上痛みが継続していると、帯状疱疹後神経痛と診断されます。
なかには数年間にわたり痛みが続く人もいます。
原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスにより神経節が強いダメージを受けたために、継続的に痛みが起こると考えられています。
若い人はダメージからの回復も早いのですが、中高年は治療が長引きやすいことを念頭におき、とにかく早めに受診をして、重症化・長期化させないよう十分留意しましょう。
予防と早期対処法
帯状疱疹の予防には、第一に「体の免疫力を下げない」ということです。
バランスのよい食事、質の高い睡眠、規則正しい生活を心がけ、持病がある方は自己管理をしっかりすることもとても重要です。
万一帯状疱疹と思われる湿疹ができたら、冷やしてはいけませんし、水泡ができたら感染症予防のためにも破らないようにしましょう。
また、湿疹などの皮膚症状の悪化や、痛みの度合いが強いほど、帯状疱疹後神経痛になりやすいといわれています。
ストレスの影響を避けられない現代社会、高齢者のみならず40歳前後の方も帯状疱疹後神経痛には注意が必要です。
最後に、帯状疱疹は若い世代も発症する可能性があり、無理をすると重症化する病気です。
早期発見・早期治療が、軽症のうちに治す近道であることを心に留めておきましょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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