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一般的な症状と経過
最初は数㎜~2cmほどの紅斑(赤い斑点のような発疹)が、おもに体幹(お腹や背中)を中心に出てきます。
これを原発疹(げんはっしん)といいます。
手のひらや足、顔などに出ることはほとんどありません。
その後7~10日位でその紅斑よりも小さな楕円形の発疹が胴体に出てきて、一定の方向に分布していきます。
紅斑の大きさは3~4㎝で色は赤く、大きくなるにつれ次第に中央部が褐色になります。
さらに周囲が赤くガサガサして、乾燥した皮膚が付着してくる、という経過をたどります。
痒みは、ある場合と全くない場合があります。
多発性の紅斑は、皮膚のシワの方向に沿って出現しますので、背中に出るとまるでクリスマスツリーの様な形に見えることがあります。
熱や倦怠感など、全身症状をともなうことはほとんどなく、1~2か月で症状は治まり痕も残らず予後は良好です。
原因は解明中
原因はまだはっきりとは解明されていませんが、真性細菌のマイコプラズマや何らかのウイルス感染、病巣感染アレルギー、自己免疫、自家感作皮膚炎(※)などではないか、といういくつかの原因説があります。
しかし、あくまでも仮説ですので今後の研究が待たれます。
また、この病気は人から人に感染することはありません。
※自家感作皮膚炎:もともと身体の一部で発症していた湿疹や皮膚炎がこじれて、小さなブツブツ状の発疹が全身にできるもの。強い痒みやジュクジュクした浸出液をともなう。
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