(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
医学では「振戦(しんせん)」と専門的に呼ばれますが「ふるえ」のことです。
健康な人でも寒い、怖い、緊張している…などの状況で起こる一般的な生理現象です。
しかし、なかには原因不明の病気としての「ふるえ」もあり、「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」と呼ばれます。
日常生活に支障を来たすほど深刻な人もいます。
現在この病気について分かっていることを検証します。
「ふるえ」が起こるさまざまな原因
「ふるえ」といっても原因はさまざまで、本態性振戦以外には次のような場合があります。
生理的振戦:緊張・寒さ・モノをもった時などに起こるふるえ。病気ではありませんので、日常生活に支障がなければ治療も不要です。
アルコール依存症:いわゆる「アル中」の症状です。アルコールが切れるとふるえが出ます。もちろん、治療が必要です。
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう):バセドウ病とも呼ばれます。甲状腺ホルモンの過剰な働きによる病気で、手先に細かいふるえが出るのが特徴の一つです。
パーキンソン病:脳内のドーパミンの減少によって発症するといわれるパーキンソン病。高齢者に多くみられ、安静時にふるえがでます。
スポンサーリンク