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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
イソフラボン、アントシアニン、カテキン、カプサイシン、セサミン、リコピン…などなど。
これらの成分は最近テレビや雑誌などでもよく取り上げられますし、料理好きな人は「あの野菜に含まれている!」と思い浮かぶでしょう。
共通しているのはどれも「ファイトケミカル(フィトケミカル)」という物質であることです。
今回はいま注目の栄養素を詳しく解説していきます。
第7の栄養素『ファイトケミカル』
ファイトケミカルとは、野菜、果物、イモ類、豆類、海藻、お茶やハーブといった植物性食品に含まれる化学成分のことです。
ギリシャ語で「Phyto=植物」と英語の「chemical=化学物質」を組み合わせた造語です。
植物は、強い紫外線や雨風にさらされても移動することができません。
過酷な自然界を生き抜くために、抗酸化力・抗菌力を備えもっています。
また、害虫や危険な動物を遠ざけるために、苦みや渋み、あるいは独特の香りや色素をもっています。
つまり、植物が自己防衛をするために含んでいる機能性成分がファイトケミカルなのです。
食物には栄養補給をして生命を維持する「栄養機能」と味や香りなどを楽しむ「感覚機能」がありますが、近年ではこれに加えて健康の維持・増進に働きかける「生体調節機能」への関心が高まっています。
ファイトケミカルはビタミンやミネラルと同じように、この「生体調節機能」、とくに「抗酸化作用」を強くもつ「第7の栄養素」ともいわれていいます。
私たちは、自力でファイトケミカルをつくれませんから、ファイトケミカルを含んだ野菜や果物などから摂取しなければなりません。
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