(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
アニサキス症(食中毒)
アニサキスの幼虫が寄生している魚介類(生食、冷凍や過熱が不十分なものを含む)を食べると、アニサキス症という食中毒を引き起こします。
アニサキスが胃壁や腸壁を傷つけるため、激痛や嘔吐などの症状がでます。
急性胃アニサキス症
食後数時間後から数十時間後、みぞおちあたりの激しい痛み、吐き気や嘔吐が起こります。
急性腸アニサキス症
食後数十時間から数日後、激しい下腹部痛、腹膜炎症状が起こります。
腹膜炎は腹部の臓器を覆っている腹膜に炎症が起こる疾患です。
急性の場合、突然の激しい痛みが特徴です。
実際には、アニサキス症の多くが急性胃アニサキス症といわれています。
原因魚はサバが多かった
東京都健康安全研究センターによると、アニサキス症の原因魚種として最も多いサバの寄生状況を調査したところ、218尾中162尾からアニサキスⅠ型幼虫が検出されました。実に74.3%という割合です。(※)
既にお伝えしたように、アニサキスは寄生する魚介類の鮮度が落ちると内臓から筋肉へ移動しますから、「内臓をとれば安心」とはいかなくなります。
刺身の柵(サク)や切り身でも寄生している可能性があるので要注意です。
ちなみに、シメサバにもアニサキス症の報告は多くみられます。
※東京都健康安全研究センター『アニサキス症とサバのアニサキス寄生状況』(http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web28.html)
スポンサーリンク