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自宅でのケアも重要、入浴と就寝の見直しを!
暑い夏の夜、シャワーで汗を流し、エアコンの効いた部屋で、布団をかけずにぐっすり…ということはありませんか?
実はこんなありがちな夏の夜の過ごし方こそ、冷えの大敵なのです。
夏は湯船につかることに抵抗感を感じる人も少なくありませんが、冷え性改善のためには、ぬるめのお湯にゆっくりつかると効果があります。
シャワーだけで済ます、熱いお湯に短時間だけつかる…という入浴法は、身体の表面は温まったように感じても、中心は冷えたままです。
そして、湯あがりに熱が逃げるため、冷えをいっそう助長してしまいます。
また、お風呂からあがったあとは、水気を丁寧に拭いて衣類を着てスリッパを履き、髪の毛は自然乾燥させずにすぐにドライヤーで乾かすなど、熱を逃さないよう気をつけましょう。
次に就寝時ですが、布団も何もかけずに眠るのはご法度です。
睡眠中は体温が低下するため、知らずしらずのうちに身体は冷えています。
眠りにつくときは多少暑くても、タオルケットなど薄手の布団をお腹や足にはかけておくようにしましょう。
また、エアコンや扇風機の使用にもちょっとした工夫が必要です。
風が直接あたると身体が冷え、脱水症状や夏風邪を招く恐れもあります。
就寝中は室温28度、湿度50〜60%を目安に、エアコンや扇風機のタイマー機能を活用して風が直接あたらないようにしましょう。
暑い時期の何げない過ごし方が、夏冷えにつながることをご理解いただけましたか?
思いあたる点があれば、できるところから見直して、身体を冷やさないように意識してみましょう。
冷え性改善は身体のさまざまな不調を治すことにもつながります。
【参考】福田千晶/監修『ホントはコワイ冷え性 66の対策』(日東書院 2012年)
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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