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大腸がんの検査
大腸がんの早期発見には、定期的な検診が欠かせません。
とくに患者数が増える40代以上は、年に1回大腸がん検診の受診が推奨されています。
ほとんどの市町村で検診費用の多くを負担してくれますので、この機会にぜひ各自治体の広報誌やホームページを確認してみてください。
大腸がん検診では、問診をはじめ便に血が混じっていないかを調べる検査、いわゆる検便を行います。
仮に便検査が陽性でも、必ずがんが見つかるというわけではありません。
痔やポリープなど別の原因も考えられますので、さらに大腸内視鏡検査など精密検査の受診が必要です。
また、便検査でも100%がんを発見することはできません。
ですから、40代以上で大腸がんになった血縁者がいる方などは注意が必要です。
毎年の便検査と併用して3~5年に1度、大腸内視鏡検査などを受けることが理想的です。
大腸がんの治療
大腸内視鏡検査で大腸がんが疑われた場合は、一部またはすべてを切り取って詳しく検査をして診断を確定します。
がんが大腸の浅い位置にとどまっている早期の大腸がんであれば、内視鏡手術のみによる完治も可能です。
しかしながら、がんの進行が認められたときは、進行度合いを考慮して腹腔鏡下での手術や開腹手術、必要に応じて放射線治療や抗がん剤治療などを選択していくことになります。
さらにがんの発生した場所や進行度によっては、「ストーマ」と呼ばれる人工肛門をお腹に作る必要も生じてきます。
手術後の生活を見据え、本人と家族、医師により治療の方針を立てていきます。
このように、大腸がんは早い段階で発見できれば比較的軽い手術で完治を目指すことができますので、前述のような定期的な検診が非常に重要なのです。
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