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糖質の摂り過ぎによる悪影響
さて、糖質はエネルギー源として重要な栄養素である一方で、過剰摂取は身体に次のような悪影響を及ぼします。
肥満
消費エネルギー以上のエネルギー源を摂取すると、過剰な分は脂肪として体内に蓄積され、肥満の原因になります。
血糖値の急上昇
血液中には一定量の糖質(=血糖)が存在しています。
その量を表わす数値が血糖値です。
糖質を摂ると一時的に血糖値は上がり、体内で利用されて元の量に戻ります。
このとき、上昇が急激であればあるほど身体に負担がかかります。
とくに砂糖は糖質の中でも分子が小さく吸収が速いことから、血糖値を急上昇させてしまいます。
また、身体に負担がかかり続けると、血糖値を下げる機能が低下し、血糖値が下がりきらず高い状態が慢性化する、糖尿病発症のリスクにもなります。
疲労感を感じやすい
糖質を体内でエネルギーに変えるにはビタミンB群が必要ですが、糖質を摂り過ぎるとビタミンB群が多量に消費されます。
ビタミンB群の不足によって、エネルギーが円滑に変換されないことから疲労感を感じやすくなります。
老化の促進
糖質を過剰に摂取して余った糖は、体内のたんぱく質と結びつき「AGEs(糖化最終生成物)」という物質をつくり出します。
AGEsが体内に溜まると老化を促します。
たとえば、皮膚の組織に蓄積すれば、たるみやくすみにつながります。
さらには、加齢とともに進行しやすい動脈硬化や糖尿病、アルツハイマー型認知症、白内障などにも関わっています。
美容面だけではなく健康面における老化のリスクも伴うのです。
糖質の依存性について
糖質への依存、という症状が起こるメカニズムは大きく分けて2つあります。
血糖値の変動
前項にて砂糖は血糖値を急上昇させるとお伝えしました。
そうすると、体内ではそれに反応して血糖値を急降下させるため、血糖値を下げるホルモン「インスリン」を大量に分泌します。
今度は一時的に血糖値が下がり過ぎることになり、「低血糖状態」を引き起こします。
低血糖状態になると、脳は「糖質が不足している」と勘違いして、さらに甘い物を欲するよう指令を出してしまいます。
脳内神経伝達物質の影響
砂糖を摂取すると「ドーパミン」という神経伝達物質が分泌されます。
ドーパミンは意欲や集中力を高めるように作用します。
また、報酬系とも呼ばれ、快楽を感じさせる働きも持っています。
砂糖が快楽へのスイッチになることを脳が学習すると、快感を得るために砂糖を摂るという行動が起こります。
とくに疲れや強いストレスを感じたときは、その対処に快感を得ようとして、より甘い物を欲してしまうのです。
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