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執筆:南部洋子(助産師、看護師、タッチケア公認講師)
さまざまな育児の問題にアドバイスをしてきた助産師の経験から、お母さんたちが抱えるリアルな悩みと、それに対する助言を紹介しています。
今回は、「左利きの子どもを矯正したい」という相談です。
はたして、左利きは矯正したほうがいいのでしょうか?
右利きが前提の日本の伝統
右利きが当たり前とされる日本の文化。
現在では左利きを受け入れる風潮も出てきていますが、まだまだ「左利きはおかしい」と考える人も多く、子どもの利き腕を矯正しようとする親も珍しくありません。
子どもは、1歳を過ぎる頃には、何でも自分でやろうとして手を出すようになります。その際、左手ばかりを伸ばしていたり、すぐ左手に持ち替えたりする様子を見て、「この子は左利きかしら」と、心配するお母さんがいます。
実際、箸やハサミ、鉛筆、漢字の書き方などは右利きであることが前提に設計されており、左利きの人には不便です。また、昔は現在と違って左利き用の用具はなかったため、無理をしてでも右利きに矯正していた時代があったと考えられます。
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