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執筆:玉井 仁(臨床心理士)
今回は、毒親による毒抜きの方法についてご紹介します。
子供に対して精神的な虐待を働き、その子の成長や人生に害を与えるような親のことを毒親(どくおや)と呼びます。カウンセリングの現場でも、大人になってからも毒親の影響に苦しみ、生きづらさを感じている人に出会うことは少なくありません。今回は、そうした人たちが取り組むといいと思われることをひとつ、共有したいと思います。
毒親による毒抜きの方法 :自分が本当に望んでいることは何か
毒親と子供の関係は、「自分が欲しいものや自分の気持ちをわかってほしい」という子供の思いを親が満たしてくれない関係と捉えることもできます。私たちは、そのような関係の中では、自分の意思が混乱しがちになります。
自分が本当は何を欲しているのか、何をいい(Yes)と感じ、何がいや(No)なのかがわからなくなってしまうのです。
欲しい(Yes)のに欲しくない(No)と言ってみたり、いやだと思っているのに言えなかったり、ということが日常的になる場合もあります。いつの間にか、「自分が何を望んでいるか」ではなく「親がどういう答えを望んでいるか」という基準でものごとを考えるようになっているのです。
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