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執筆:山本恵一(メンタルヘルスライター)
自分の身体から発する体臭や口臭が強いと思い込み、そのせいで他人に迷惑をかけたり、嫌われたりしているという不安に囚われているのが、「 自己臭恐怖症 」です。重度対人恐怖症のひとつで、「自臭症」や「自己臭症」とも呼ばれます。ここでは、自己臭恐怖症について説明します。
自己臭恐怖症 実際ににおいは発していないことが多い
「自己臭恐怖症」は、ワキガのような実際に強い体臭を持っている人がかかる病気というわけではありません。実際には周囲に嫌がられるようなにおいを発しているわけではないのに、自分のにおいが人を不快にさせていると思い込み、それによって対人関係に支障をきたしてしまう一種の精神疾患です。他人や自分とうまくつき合っていけないことを、においのせいにしているという意味では、自己否定のひとつのタイプとも言えます。治療には長期間の対面的なカウンセリングが有効とされています。
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