(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医学博士)
白髪を染めたり、髪の明るさを変えたりと、手軽に使えて便利なヘアカラーですが、皮膚トラブルの原因になることが指摘されています。消費者安全調査委員会はこの問題に関して23日に発表を行っています。2010年度からの5年間で寄せられた被害相談は1,000件を超え、1か月以上続く重症も170件含まれていました。
毛染め剤によるアレルギー症状は、重篤な場合には顔が腫れ上がったり、全身に広がったりします。アレルギーが出やすいヘアカラー について考えてみましょう。
【 アレルギーが出やすいヘアカラー 】ヘアカラーリング剤は大きく2つに分類される
髪を染めるための製品には、医薬部外品に分類される「染毛剤」と、化粧品に分類される「染毛料」に分けられます。染毛剤は一般にヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染などと呼ばれています。染毛料は一般にヘアマニキュア、酸性カラー、カラーリンス、カラートリートメントと呼ばれています。
色の変化がどれくらい持続するかという「色持ち」については、染毛剤の方が長持ちします。しかし、染毛剤は、次にふれるアレルギー性接触皮膚炎を起こしやすく、中でも酸化染毛剤というタイプにその傾向が強いことが分かっています。
酸化染毛剤は毛髪に含まれるメラニン色素を分解(脱色)しながら染めるタイプで、明るい色にも暗い色にも染められるため最も広く使用されています。主成分となる酸化染料には、アレルギーの原因になりやすいアレルゲンとしてのパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、パラアミノフェノール、トルエン-2、5-ジアミン等が含まれています。
スポンサーリンク