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執筆:大泉 稔(ファイナンシャルプランナー)
自ら好んで事故を起こす人はいないはずです。
しかし、「起こるはずがない」と思い込んでいると、いざ事故を起こした際に動揺して身動きがとれなくなってしまう可能性があります。
ここでは、運悪く交通事故に遭った時、私たちはまず何をするべきなのかを考えてみましょう。
NG事項:事故現場から立ち去る
事故を起こしてしまった加害者、事故に遭った被害者、どちらの立場に立っても、事故現場から勝手に立ち去るのはNGです。後々、不利になる場合があります。例として、こんな場合を考えてみましょう。
日曜日の午前10時頃。
あなたは自動車を運転しています。
十字路交差点に差しかかり、青信号なのを確認し、右折のウィンカーを上げて右折を開始しました。その瞬間、横断歩道を渡ろうとしていた歩行者をはねてしまいました。歩行者用の信号も青で、歩行者は直進しようとしていたところでした。
あなたは自動車を路肩に寄せ、被害者に駆け寄って声をかけます。
「大丈夫ですか? 今、救急車を呼びますから」
被害者は苦しそうな声で答えました。
「いいえ、救急車は結構です。その代わり、あなたの車で私を国際会議場まで連れて行ってもらえないか」
なんでもそこで大事な発表を抱えているそうです。
事故現場から会議場までは、車で片道1時間ほどの距離。
さあ、こんな時、あなたならどうしますか?
(1)被害者の言う通りに、被害者を自動車に乗せて国際会議場に向かう
(2)被害者の意向を無視し、救急車を手配し、警察にも連絡する
(3)面倒臭そうなので、被害者を残して自分だけ現場から立ち去る
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