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お年玉は、子どもにとって“大金”を手にする機会の代表例です。「シックス・ポケット」という言葉を耳にされたことがあるでしょうか。子どもにとっての財布は、両親と、両親の祖父母を合わせて6つあることを意味する言葉です。現実には、すべてのポケットからお年玉がもらえるわけではないとして、叔父(伯父)・叔母(伯母)などの親戚から、あるいは親の友人からも「お年玉を頂戴する」といったケースを考えると、子どもが受け取るお年玉の総額は、それなりになります。そのような場合、親は子どもにどのような
大きな額をそのまま子どもの自由にさせるなら…
2015年1月の総務省統計局「家計調査調査」によると、元旦における1世帯あたりの贈与金(いわゆるお年玉)支出は、6,782円、三が日の合計では、1万1,122円でした。この金額が3世帯からそれぞれ支出されるとすれば、子どもが受け取るお年玉のだいたいの総額が想像できます。
まだ物心のついたばかりの子どもや孫に、お年玉を渡せば、さぞや喜ぶに違いありません。ですが、与えられたお年玉を「全額自由に使って良い」とする親の態度は好ましいとはいえません。当たり前ですが、お金は『もらうもの』ではなく、働いて稼ぐものです。しかし子どもの立場で考えると「お正月は大金が降ってくる日」という誤った認識となりかねず、浪費してしまう金銭感覚を身につけてしまう懸念があります。
金額や子どもの学年にもよりけりですが、大きな額を自由にさせるのであれば、「1年分のお小遣い(=収入)を渡した」と位置づけ、来年のお正月までは「自由に使えるお金を一切渡さない」といったメリハリをつけましょう。
年の途中でお金が足りないという事態に陥ったとしても、親は補填することはせず「ないものはない」と、毅然とした態度でのぞむ覚悟が必要です。この方法は、とくに中学生以上の子どもに対しては「予算の中でお金を使う」という練習になるでしょう。
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