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執筆者:井上 愛子(保健師)
監修医:坂本忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
オフィスワークに欠かせないパソコン作業。1日、何時間も画面に向き合っている人も多いことでしょう。改めて、パソコンが目に与える影響を確認し、目が疲れないように対策しましょう。
パソコン作業の影響
パソコンでの作業中は、画面を凝視しているため、通常は1分間に20回ほどしている「まばたき」が5回ほどに減ると言われています。まばたきをすると、上まぶたの内側にある涙腺から涙が分泌され、目頭にある涙点という小さな穴から排出されていきます。その効果で涙が目の表面全体に広がり、角膜に酸素と栄養を与えます。まばたきの回数が少なくなると、目が乾燥して疲れ目の原因となります。
近年は、パソコンやテレビ、スマホなどの情報端末に費やす時間の増加に従い、疲れ目だけでなく、体や心の不調を訴える人も増えてきました。このようなパソコン作業による不快な症状を総称して「VDT症候群」と呼びます。VDTとは「Visual Display Terminal」の略で、画面を表示する機器のことを指しています。首や肩のこり、頭痛、抑うつ感等は、パソコン作業が原因の場合があるのです。
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