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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)
食事をしたあとに眠くなり、それが自宅だとそのまま横になりウトウト・・・なんていう経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんなときに思い出すのが、「食べてすぐ横になるとウシになる」ということわざ。
これはじつは、行儀の悪さを戒めるものです。
それでは実際に身体にとっては、どのような影響があるのでしょうか。詳しく解説していきます。
「食べてすぐ横になる」 ホントは…
「食べてすぐ横になると、太る」というイメージがあるかもしれません。
しかし、横になる、座る、立つ、の態勢の違いで、食べたものの消費カロリーはほとんど変わらず、太りやすさへの影響はありません。
姿勢によって身体に影響するのは「消化機能」で、この場合、すぐ横になる方が身体に良いのです。
食べた後は、胃腸周辺に血液が集まり、食べ物を消化する働きを集中的に行うようになっています。満腹になると眠くなるのは、消化のために頭に行く血液量が少なくなるためなのです。
しかし、食後に身体を動かすと、血液が筋肉や脳に回ってしまい、胃腸へ充分な血液が行かず、消化がスムーズに行われなくなります。つまり、胃腸の負担を和らげるには、食後は横になるのがいいということです。
とくに胃腸が弱い人は必ず食後の休みを取るようにすると、胃腸の不快感を和らげることができます。
ちなみに、「親が死んでも食やすみ」ということわざもあり、食後の一服はそれだけ大事ということですね。
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