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執筆:井上愛子(保健師、看護師)
通勤電車やオフィスなど、密閉された空間で、臭いが気になる…という経験はありませんか?
もしかすると、今この記事を読んでいるあなたも、まさに周りの臭いに悩まされている状況かもしれませんね。
そのような気になる「臭い」や「異臭」は、直接カラダに影響を与えるのでしょうか。
臭いが身体に与える影響
「異臭」と聞くと、どんな臭いを思い浮かべますか?
ひとことで「臭い」と言っても、地球上にはなんと約40万種類ものニオイ物質が存在すると考えられています。
香りの好みも人それぞれ、同じ臭いでも異臭と感じたり、さほど気にならなかったりと、個人差が大きいでしょう。しかし、その人にとって苦手と感じる臭いや、不快な臭いは身体にも影響を与えることがわかっています。
たとえば、不快な臭いをかぐと、脳はストレスを感じ、気持ちを安定させるために体内ではホルモンが分泌されます。
このホルモンの働きにより血管が収縮したり、拡張したりすると、人によっては頭痛の症状が出てしまうことがあります。また不快な臭いは脳の大脳皮質という部分を介して嘔吐中枢を刺激し、吐き気を誘うこともあります。
好みの香りには精神のリラックスなど良い効果がある一方、異臭と感じる臭いの身体への悪影響は侮れません。
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