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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
痙攣とは、自分の意志とは関係なく、筋肉が急に収縮する発作のことをいいます。
痙攣の原因はさまざまで、疲れなどによる一過性のものもあれば、重篤な病気の症状として現れるものもあります。
今回は、とくに顔や目に起こる痙攣のうち、一過性のものに焦点を当てて、解説していきます。
一過性の痙攣:眼瞼ミオキミア
多くの人が経験している目のピクピクは、「眼瞼ミオキミア」と呼ばれるものです。
「ミオキミア」とは、運動神経や脊髄の運動細胞に障害が起こり、身体表面にさざ波のような不随意収縮が起こる現象のことをいい、これが眼輪筋(がんりんきん:まぶたにある筋肉で、まぶたを閉じるなどの働きがある)で起こったものを「眼瞼ミオキミア」と呼んでいます。
特徴として、上眼瞼や下眼瞼の一部に虫が這っているようにピクピクと細かく動くこと、通常は片側だけに起こることが挙げられます。また、眼瞼の開閉には影響を及ぼしません。
眼瞼ミオキミアは、眼精疲労やストレス、睡眠不足などがきっかけで起こり、健康な人でもこのような誘因があれば、十分に起こりうるものです。
通常は一過性で、数日から数週間で症状は落ち着いていきます。
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