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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
皮膚に現れる湿疹の原因と症状はさまざま。
どなたも一度は、何らかの湿疹ができたけれど、放っておいたら治っていた… という経験をお持ちでしょう。
今回はあまり聞きなれない皮膚の病気、しかし決して珍しくはない「ジベル薔薇色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)」についてご説明します。
とくに若い世代に多いといわれています。
ふつうの湿疹とは違いますので、もし似た症状の発疹が現れたときには参考にしてみてください。
ジベル薔薇色粃糠疹とは
お腹や背中を中心に、淡い薔薇色の斑点ができるのが、この病気の特徴です。
比較的若い10~30歳代の発症が多く、小さい子どもや高齢者にはあまり見られません。
季節は夏よりも冬に発症することが多いようです。
病名の「ジベル」は、この疾患を最初に報告した医師の名前です。
「薔薇色粃糠疹」というのは「細かいフケが付着したバラ色の斑点」という意味です。
病名の印象から難しい病気のように思われるかもしれませんが、通常は放っておいても自然治癒するため、重い病気とはみなされていません。
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