(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
女性ホルモンの変化 :10代に多い“過度なダイエット”により生理が止まる
10代の女性は、キレイになりたい、やせてスタイルが良くなりたい、と考えます。これは思春期の女性ならみんなが考えることですので、そう問題はありません。
ただし、やせたいという気持ちが強くなり、過激なダイエットをするのは危険です。女性の身体は必要以上にやせてしまうと、女性ホルモンのバランスが大きくくずれ、生理(月経)が止まってしまうことがあるのです。
またスポーツで良い成績を上げようと、過度なトレーニングを行うことでやせてしまったり、早く走る、動きを良くするためにダイエットすることもあります。
この場合もいつのまにか生理(月経)が止まることがあります。これはとても危険な状態です。なぜなら、女性ホルモンには丈夫な骨をつくる働きもあるためです。
女性の一生のうちでも、とくに思春期の頃は十分な骨密度を保った丈夫な骨を作り上げる時期です。
しかし、この時期に生理(月経)が止まってしまったり、女性ホルモンが十分に分泌されないことが続くと、十分な骨量を獲得する強い骨をつくることが出来ず、骨折(疲労骨折)することがありますし、10代で生理(月経)が止まってしまうと、とても若いうちから骨粗しょう症になることもあります。
年をとると誰でも骨密度は減少していきますが、その頃になってから健康な骨密度と美しい姿勢を維持しようとしてもが困難になるのです。
骨粗しょう症になると、軽く尻もちをついただけでも重症な骨折となり、“寝たきり”の大きな原因となります。将来、寝たきりにならないためにも、この時期には充分に健康な骨をつくり上げておく必要があります。
さらに、 女性ホルモンは女性器を発達させる働きもあります。この時期に十分な発達ができないと、将来的に不妊になることもあります。
月経周期には個人差もありますが、およそ1か月に1度を目安にし、3か月以上月経が来ない場合は、女性ホルモンの分泌が十分ではない可能性がありますので、医療機関を受診することをおススメします。
女性ホルモンの変化 :摂食障害、拒食症(思春期食思不振症)、過食症などのメンタルヘルスケア
思春期の頃は前述のように、キレイになりたい、やせたい、スタイルが良くなりたい、と考えるのは当然のことです。
しかしこの気持ちが実際の身体の変化についていけなくなることがあります。食べたい、でもやせたいという気持ちがぶつかることで、食べなくなってしまうことを拒食症といいます。「思春期やせ症」といわれることもあります。
逆に、この時期は大きなストレスを感じる時でもありますので、食べることで気を紛らわせようとして、過食症になることもあります。過食症では、一度にたくさんのものを食べ、その後に吐くという行動もみられます。
拒食症と過食症をあわせて摂食障害といいますが、これが長く続くと身体の中ではホルモンバランスが大きくくずれ、生理(月経)がとまることもあります。いずれにしても、きちんと治しておく必要がある病気です。
スポンサーリンク