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花粉症対策メガネのメリット :それらの微粒子はどれくらい「悪質」なのでしょうか?
前述のDEPは結膜上皮細胞に作用して炎症物質(サイトカイン)を出すほか、スギ花粉とともに結膜に入ることで、花粉症の人のアレルギー反応が強く出ることがあります。つまり、アレルギーになりやすくなるだけでなく、炎症を重症化させる可能性があるのです。また、黄砂は空気中のさまざまな粒子を吸着して飛来します。中国の大気中の硫酸イオン、硝酸イオン、鉛、二酸化硫黄ガス、硫黄酸化物、窒素酸化物などが吸着したものが日本に飛来します。黄砂に吸着したそれらの有害物質が目の表面の粘膜を傷つけると考えられます。
花粉対策メガネのメリット :選ぶうえで、意識すべきポイントは?
花粉は上空から舞い落ちてきます。したがって、メガネの上側の覆いの部分が自分の眉の部分にきれいにフィットするものを選ぶと、花粉の侵入をより防ぐことができるでしょう。また、上方からの微粒子の侵入を防ぐという意味では、ツバありの帽子の着用は有効だと考えられます。
<取材協力>
深川和己(ふかがわ・かずみ)
医療法人社団 慶翔会理事長、両国眼科クリニック院長、日本眼科学会専門医。患者のQOL向上に役立つことをモットーに診療に取り組んでいる
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