(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:株式会社 とらうべ
監修:太田 郁子(医学博士)
正常な生理 とはどんな生理でしょう?生理(月経)のこと自体を、人に話したりすることは少ないでしょうし、他の人と比べることは、あまりないかもしれません。
もし過多月経だったとしても、「多分ほかの人もこうなのだろう」という思い込みと、「数日我慢すれば・・・」という気持ちなどで、婦人科受診をする気持ちになっていない人が多いのが現状です。
実際に、過多月経の症状があっても婦人科受診している人はわずか15%、ほとんどの人は「自分の経血量は多くない」「病院にいくほどでもない」と思っています。
また、実態調査では、外出や仕事に支障や制限があるなどの過多月経症状があるにも関わらず、一般女性の約4割は、自分の経血量が多いのかどうかわらない、正常範囲だと思う、と答えています。
自分自身の生理の状態が異常かどうかを見逃さないためにも、正常な状態を知っておきましょう。
正常な生理 の経血ってどんなの?
生理(月経)の正常な経血は、ケガをした時に出血する鮮赤色の血液ではなく、少し暗赤色で粘り気があり、小さいかたまりが出ることもあります。
通常、ケガをした時などは、血液中に含まれているフィブリンというタンパク質の働きで、血液を固めます。しかし、子宮内膜からは、フィブリンを壊してしまう、プラスミンというタンパク質溶解酵素が分泌されていて、血液は固まる事なく月経血として流れ出ます。
プラスミンの量が少なかったり、子宮内膜がたくさんあったりした場合は、プラスミンの働きが弱まり、レバー状のドロっとしたかたまりが出てきます。
スポンサーリンク