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アルコール依存症 の6つのチェックポイント
アルコール依存症 の国際的な診断基準は次のようなものです。
過去1年間に1か月間以上、もしくは1か月間未満であれば繰り返し、下の3項目以上が該当した場合、 アルコール依存症 と診断されます。
□ 飲めない状況で強い飲酒欲求を感じたことがある。または、今日だけは飲まないと思いながらも、つい飲んでしまうことが多い。
□ 飲む時間や量をコントロールできない。または、飲酒をしながら仕事・家事・育児をすることがある。
□ 量を減らしたり飲むのをやめたとき、離脱症状(手のふるえ・汗をかく・イライラする・寝付けないなど)が出たことがある。
□ 酔うために必要な量が増えた。または1日に飲む量が増えた。
□ 飲むことを優先し、仕事・趣味・人付き合いなど、飲酒以外のことをおろそかにするようになった。
□ 飲酒によるトラブルが起きているのにも関わらず、飲み続けている。または、自分の飲酒にうしろめたさを感じている。
実際の医療現場での診断は、これに加えて、アルコール関連問題の程度や飲酒により社会的または職業的な生活がどれほど脅かされているかなどを考慮に入れて、総合的に判断されます。
3段階に分けられる治療法
治療は外来でも可能ですが、日本では入院治療が主で、次の3段階に分けられます。
1.解毒治療:心身に起きている合併症の治療と、離脱症状の治療。
2.リハビリ治療:個人精神療法や集団精神療法で、本人に飲酒問題の現実を認識して断酒の決断へと導く。本人や家族に十分な説明をしたうえで抗酒薬の投与、退院後のリハビリ治療を視野にいれて自助グループへの参加なども始める。
3.退院後のアフターケア:通院・抗酒薬の服用・自助グループへの参加、という「アフターケアの三本柱」を継続する。
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