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アルコール依存症 に効果的な薬は?
従来から使われてきた薬は、ジスルフィラム(商品名:ノックビン)とシアナミド(商品名:シアナマイド)の「抗酒薬」と呼ばれる薬です。
抗酒薬を服用中に飲酒すると、悪心・嘔吐、頭痛、動悸、顔面紅潮、呼吸困難などの不快な反応を引き起こします。そのため、抗酒薬を服用している間は、飲酒をしたくなるような出来事があった場合、「気持ち悪くなるからやめよう」と、心理的に飲酒を断念しやすくなり、結果的に断酒の継続に役立ちます。
抗酒薬は、きちんと服用ができていれば、断酒維持のための効果は高いですが、飲みたくなったら抗酒剤の服用をやめてしまうといった問題点もありました。
最近では、脳に作用して、飲みたいという気持ちを軽減させる作用を持ったアカンプロサート(商品名:レグテクト)が、比較的安全性が高いと言われています。
●執筆者プロフィール:山本具代(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー。株式会社とらうべにおいて、企業で働く人の食と健康指導、糖尿病などの疾病を持つ人の食生活指導にあたっている
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