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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)
アルコール依存症、ニコチン依存症などと同様、食物にも依存性があります。その依存性は、砂糖による研究で明らかになりました。
砂糖を摂取したラットからはドーパミン(幸福を感じる脳内物質)が放出され、この快感が動機となり、砂糖摂取を反復することにより依存性が生じたのです。
さらに砂糖の供給を絶たれたラットは、脳のドーパミン量が下がり、歯をガタガタさせる、トンネル内に引きこもる、などの離脱症状が起こしました。空腹時に砂糖を多量摂取するラットの脳内では、コカイン・モルヒネ・ニコチンなどの依存性物質による変化と似た化学的な変化が起こったのです。
このような研究から、砂糖、それに限らず食物にも依存性があるのではないかと言われているのです。ただし、現在のところは、食物の特定物質が依存性を誘発しているという事実はありません。
この「砂糖の依存性」をさらに詳しく見ていきましょう。
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