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きっかけは、介護度が上がった事
そんなある日、Tさんは仕事で外出していた際、病院から一本の連絡が入りました。父親が脳梗塞で入院する事になったと言うのです。手術は成功しましたが、身体に障害が残り、介護度は4にまで上がりました。
「これでますます在宅介護の負担が増すのか・・・」
改めて結婚を諦めようと覚悟しただけでなく、いっそう在宅介護に時間が割かれる事になり、「シングル介護」の負のスパイラルにはまり込んでしまったと思ったTさん。しかしその介護度が上がった事をうけ、ケアマネジャーと医師などにより今後について相談したところ、在宅介護の継続は難しいと判断。父親の意思とは関係なく、施設介護を受ける道を模索する事になったのです。
先にも出た通り、経済的には介護付き有料老人ホームへの入居も可能だったため、都内の施設への入居はスムーズに決定。Tさんが見学に行った際、施設もキレイでスタッフも親切、安心して任せられると安心できました。
心配なのは本人の気持ち
ただ心配なのは、頑に施設介護を拒んだ父親の気持ちでした。どんなに施設が優れていても、本人が頑に拒む場合は入居できないケースもあると聞いたTさんは、入居直後は不安な気持ちで一杯でした。しばらくして施設に父親の様子を見に行ってみると、なんともご機嫌な父親の姿が。
「ここの施設はスタッフも、入居者も本当にいい人で、毎日が楽しい。何でもっと早く施設に入れてくれなかったんだ」と、むしろTさんが攻められる始末でした。
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